うつと私、第十二話
第十二話「現在へ」
３月、４月と中々調子が良くならかったが
服薬を続けながら、仕事はたまに辛いと感じる時もあったがほぼ毎日行けていた
そして５月、ゴールデンウィークの長期連休
ここで気分転換して私は回復を狙おうと考えていた。
実際その時の自分の感覚では
元気度は60ぐらいであり、悪くはないと思っていた。
しかし、久しぶりに会った友達からはこう指摘された、
"元気ないけど、大丈夫？？"
焦った
他人には気づかれないぐらいに回復していたと思っていたのに一発で見抜かれた
つまり主観では良くなっていると思っていたのだが、客観的には良くなっていなかったのだ
なんだかんだで
ゴールデンウィークが終わり、会社へ行く。
仕事はぼちぼちやれていた。
5月26日、その日は理由は忘れたが妻と下の子が出かけたため、私と長女の二人きりだった。
長女が遊びに連れて行ってとせがんだので
渋々出かけた
しかし、これが功を奏した！
久しぶりに長女と触れ合う事によって
私の心はまた穏やかな気持ちを取り戻していた。
元気度は70ぐらいだろうか。
6月1日、一週間後の休みの日に
家族で浜松フルーツパークへ出かけた
まだ梅雨前で天気が良かったのと
久しぶりの遠出で少し心は上向きだった
公園で妻と子供二人と一緒になって遊びまわった。
元気が出てきた
気分転換が出来たため帰りの私は
心晴れやかだった
元気度75
そこからは有難いことに回復傾向だった
一日0.1ポイントづつではあったが
徐々に回復していった
ちなみにうつ病の回復は何かのタイミングで急激に良くなることはなく気分転換ができたタイミングで少し気分が上向きになりそこから徐々に良くなっていくイメージだ
そして季節は夏
元気を取り戻した、
と言っても元気度は80。
去年の夏みたく"絶好調です！！"
と言った感じではなかった
これには薬の違いが大きく作用していると
個人的には考えている。
前述したが、パキシルを飲んでいた時の
去年の夏の私はテンションは今にして思えば異常なほどハイだった
ここだけの話、妻がいるにも関わらず
友達づてで知り合った女の子とこっそり
LINEをして遊びに行く約束をしていた。
まあ、結果は未遂に終わったのだが、笑
だが、今回服用している薬はレクサプロという薬で、効き目は穏やかだが身体に長くとどまり気持ちを安定させる効果が高い。
そう功能通りキリッ、と良くなる事はないのだが元気度80で一定した元気を維持できるのだ。
８月になりお盆休み、
家族ぐるみのバーベキュー、子供たちとプール、地元の親友たちとの飲み
ここで完全とまではいかないが
元気度90まで回復した。
９月、10月、11月とこの状態をキープしている
直近の医者の診断では
いい感じなのでこの状態をあと半年ほどキープしていきましょう！と言った感じだ。
長々と書いて来たが
12月9日現在、元気度90で毎日家族と笑って過ごしている。。。
ここまで読んでくれた読書の皆さま
ありがとうございました。
次回からの当ブログは
うつ病のメカニズムやうつ病にならないための考え方改善の方法、うつとの向き合い方、
うつになったらどうすればいいの？？
と言った疑問解消。
鋼のメンタルのつくり方、
そして今は心から買って良かったと思える愛車レガシィアウトバックの紹介をしていきたいと思います！！
皆さま、引き続きronkichi-sブログを
よろしくお願いします！
うつと私、完
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うつと私、第十一話
第十一話「悪夢再び」
2018年11月28日、
待ちに待ったアウトバックの納車日
しかしそんな事とは裏腹に
私の気分は落ち込んでいた
そう、
うつの病魔はすぐそこまで来ていたのだ
今回思い当たる引き金はアウトバックを買った事による、レガシィツーリングワゴンを手放してしまったという喪失感と家のローン以外の借金を抱えてしまったというプレッシャーが原因だったと思う
しかし、今回不幸中の幸いだったのは仕事を休職する事態まで追い込まれてはいなかったという事
私の異変に一番始めに気が付いたのは妻だった
"大丈夫？？
最近また元気ないんじゃない？？"
"大丈夫！
仕事も行けてるし、一過性のものだよ"
と妻を安心させるために少し嘘をついた
それが12月半ばの事だった
そして12月下旬頃、またご飯の味がしなくなった。
この時には自覚していた
またか、と
それでも仕事には行けていたので
騙し騙しではあったが会社を少し休みながらも日々を過ごしていた
そして2019年１月、
妻の妹にも私の様子がおかしい事に
気付かれた
"お兄さん、元気ないけど大丈夫？？"
不安になった妻からは病院へ行くことを促された
隠し切れないと察した私は正直な気持ちを打ち明け、２月を過ぎても治らなかったら医者へ行く事を約束した
そして迎えた2019年3月、
やはり体調は優れず、元気も無かったため
私は再び心療内科を受診する事を決意した
ここで一つ言っておきたい事がある
2018年12月から2019年8月まで私が服薬していた薬はパキシルという薬だった。
私の見解だが、このパキシルという薬は
即効性は高いがその反面、気分がアッパー気味になるリスクがある、分かりやすく言うと
薬が効いたおかけで過剰にハイテンションになるが、その反面薬が切れると気分が落ち込むと言った感じだ。
恐らくアッパー系のドラッグを使用した時の感覚に似ている
ちなみに私はドラッグは
リポビタンD以外やった事はない
この事に関してはググると資料が出てくる
2019年の夏頃、私が絶好調で調子に乗っていた理由は多分このためだと考えている。
受診の結果、診断されたのは
やはりうつ状態
しかし、去年患った経験もあるし、
多少仕事にも慣れていこともあることから
うつ状態ながらも仕事へは行けているのだろうと
そしてこれを治すためにはやはり
薬を服薬してしっかりと治療を続けることが大事だと診察された。
うつ病の治療は３ヶ月や半年など短期間で治るものでは決してなく、一年、いや一年半以上かけてようやく薬に頼らなくてもよくなる、それぐらい根気と長い時間が必要なものだ。
今回、新しく処方された薬は
レクサプロという抗うつ薬
パキシルほどキレ（効き目）はないが
穏やかに効いていってそして長く
身体に残る分、変なハイテンションに
なりにくく、穏やかな気持ちでいられる
状態が安定しているとの話だった。
再発ということもあり、私は
医者のこの言葉を信じて再び
うつ病の治療を開始したのであった。
つづく
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うつと私、第十話
第十話「アウトバック購入、そして異変」
2018年10月1日、忘れもしない
その日は台風24号が日本へ上陸した日だ
スバルからX-BREAKの実車ありますよ！
一度見に来ますか？と連絡があった
"一目見るだけだから！"と反対する妻を押し切り、実車を見にスバルへ
店内に飾られたアウトバックを見た瞬間唸った。まさに一目惚れだった
猛烈にカッコいい！！
ブラックホイールにイエローグリーンのアクセントが効いた溢れ出すラギッド感、
そしてリアにはラスターブラックで塗装されたオーナメント！！
台風の勢いに後押しされた私はなんとその場で買うことを決意し、その日の内に契約をした
スバルの担当も今日決めてくれのならと
値引きを頑張ってくれた
長時間の交渉の結果、希望の金額まで達したので判子を押した。
納車日は11月下旬ぐらいになるとの事。
10月末には今乗ってる車をスバルが引き取り、代車を出してくれる事になった。
そして10月末、
5年乗ったレガシィツーリングワゴン(BRM)、今思えば何の不満も無かったのに
私のワガママで売りに出された不憫な車に
さよならを告げ、代車で来たのはショッボいトヨタ車だった（スバル経由で買い取り業者に売ったため）
11月の納車日までこの車に乗るのかと思ったら、何だか気分が少し暗くなった。
そして納車日前、ある事に気が付いた。
あれ？
車替える必要なかったんじゃね？？
そこには大きな理由があった。
それはレガシィツーリングワゴンを売った金を頭金にしても追い金を支払う必要があり、そのお金はどうするのかと言ったら、
一括で支払える能力が私には無かったため
借金して払うことにした。
しかし、、、
これが大きな過ちだったと気が付いた時には遅かった。
そう、
一度追い払ったと思っていたアイツは
再び私へと忍び寄っていた。
つづく
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うつと私、第九話
第九話「絶好調！！中畑清です！」
2018年の３月中旬以降、
服薬の甲斐あってかうつ病は日に日に良くなっていき、体調もすこぶるほど回復していった。
夏になると陽気な気候も手伝ってか
私の気分は絶好調であった。
まさに中畑清状態だった。
うつ病は治った！
もう薬も飲まなくていいぐらいだ！
医者代もかかるしそろそろ薬をやめるか。
医者に相談して減薬していく事になった。
2018年9月パキシルの量も徐々に減って行ってもう全く飲まなくてもいいかなーぐらいの状態まで回復していた。
その頃には医者へ通うのがめんどくさくなっていて、医者から寛解と言われはしていなかったが自己判断で医者へ行くの辞めた。
ここで一つ皆さんに忠告が、
"良い子は決して真似しないで下さい"
理由は後述するが、勝手な自己判断で
薬を辞めたり、病院へ行かなくなるのは
絶対にオススメしない。
絶好調な状態は10月まで続いて
完全に調子に乗っていた私は
今よりデカくてカッコいいクルマ欲しいなー
今流行りのS U Vとか乗りたいなー
とアホ丸出しな事を考えていた
そんなタイミングでスバルから
発売されるといった情報を掴んだ。
写真を見た私は震え上がった、
なんだこれは！！
最高にカッコいいじゃないか！！
モロに私好みのエクステリアスタイリング
そして一番気に入ったのは
ブラック塗装されたホイールだ。
この車に乗りたい。
この時完全に調子に乗っていた私を
止めるものは何もなかった。
つづく
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うつと私、第八話
第ハ話「三重いなべの闘い」
会社へ復帰して六周目、
その日は私がうつ病になった発端の事件があった当日さながら部内には私一人の状態で仕事をしていた。
そんな時に突然内線電話が鳴った。
プルルルル．．．
ガチャッ
「はい、ronkichi-sです」
「ronkichi-sさん、◯◯会社さんより
クレームの電話です♡」
とっさに身構えた。
内容は前回の事件と似た感じで
不良品が出ているから今すぐ三重県いなべ市まで変わりの製品を持って来いとの事だった。
まぁまぁのお客様お怒りモードの中、
唯一前回と違ったのはタイムリミットが
無かったことである。
弊社からは遠方であるため時間がかかる旨説明したところ遅くなってもいいから変わりの製品を持って来て欲しいと言われた。
取り敢えず製品を持って走った。
お客様の所へ着くと当然怒られた。
そして当然謝った。
しかし、不思議な事に
精神的なダメージはあまり感じなかった。
なぜか？？
この頃には抗うつ薬の効果が出始めていたのだ。
抗うつ薬にはうつ病を良くする効果があるとともに不安を和らげる働きがある。
このおかけで私は不安をあまり感じずに
お客さんの対応をする事が出来た。
結局、その日は夜の8時近くに三重県から帰社して会社に戻ったのは10時過ぎだった。
誰も残ってないだろうなと思いながら
事務所へ行くと
上司が残っていてくれて、一言
「お疲れ様、帰って休みな」と言ってくれた。
スッと心が軽くなった。
ちょうどその日は金曜日で次の日は休みだった。確か土曜日に家族で出掛ける予定をしていて、予定通りに出掛けてさらに気分転換することが出来た。
それからパキシルの服薬を続けながら
お客さんのクレーム対応もしながら
また時は流れて行った。
つづく
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うつと私、第七話
第七話、「浮上」
2018年2月1日、
復帰初日と言うことで私に命じられた
仕事は選別という考える必要性がない簡単な
単純作業だった。
運が良かったというより
恐らく上司の配慮だったと思う。
木、金と二日間は簡単な選別作業で無事
乗り切る事が出来た、土日は休日。
その翌週も月〜金まで選別作業だったため
特に問題なく仕事へ行けた。
そして土曜日、妻が突然、うなぎパイ工場へ
行きたい！！と言い出した。
思い返せばうつ病になってから２か月間、
コンビニへ買い物行く以外は外へ出ていなかった。ほぼほぼ家でミヤネ屋を見ていた。
病気になる前に60kgあった体重は54kgまで痩せていた。
よし！！行こう！！
二か月ぶりに長距離ドライブして
うなぎパイ工場へと向かった
うなぎパイ工場自体はふーんって感じだったが久しぶりの妻と子供たちの喜ぶ姿に癒された。
そう言えばこの二ヶ月間、家に引きこもるばかりで子供たちをどこへも連れて行ってやれてなかったなぁ、と反省した。
ここで少し気が晴れた気がした。
帰り道、二か月ぶりに穏やかな気持ちだったのを今でもハッキリ覚えている。
翌々週はあまり覚えていないが簡単な事務作業だったと思う。
三週目も無事乗り切る事が出来た。
四周目、五周目も乗り切る事ができた。
そして六周目、事件は起こった。
つづく
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うつと私、第六話
第６話「待ったナシ！そして復職の道へ」
私のうつはあまり良くならないままだったが、
時はいたずらに流れていき、
執行猶予期間満了の２月は目の前だった。
ハッキリ言ってうつは良くなっていない。
だが幸いだったのは前述した自殺の方法を
ネット検索したおかげで自ら命を絶とうと
考えることは無くなっていた。
（希死念慮が消えた訳では無かった。
夜寝る前に次の日の朝起きる事なく
死ねたらいいなと毎日思っていた。）
言っておくが、自ら命を絶つ事だけは
決して考えはいけない
何故なら我々は生きているのではなく
生かされているからだ。
"生きてられる時点で生きる意味を失っても
自分で終わらせていい訳があるわけない"
大好きなUVERworld の歌詞より引用
"いつか必ず死ぬことを忘れるな"
そして、やってきた1月31日、
もう"待った"は通用しない
"もう一度会社へ行く道"を選ぶか、
"このまま会社を辞める道"を選ぶか、
究極の選択を迫れた
しかし、人生は常に二択である
''やる"か"やらない"か
"なる"か"ならない"か
この考え方をしていれば人生で迷うことは少なくなる
私はやらずに後悔する人生よりも
やって後悔する人生を選びたかった
私は仕事へ復帰する道を選んだ
これも大好きなUVERworld の曲を
聴き込んでいたおかげと
そして何より一番はずっと支えてくれていた妻のおかげと、そして愛する子供たちのおかげだった。
2018年２月１日より復職
もう一度品質保証部員として
出社したのであった。
つづく
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#いつか必ず死ぬ事を忘れるな
